第71回富士登山競争(山頂コース) レポ3

だらだらとしてしまったレポの最後です。

レポ1、2はこちら。

五合目のマットを超えると賑やかなエイド。ここでも水を1杯もらいすぐに進む。

五合目佐藤小屋から六合目までは樹林帯の中を約700メートル程登る。ここはシングルトラックのためパスしにくいが、所々拡がるところで前に進む。試走のときはここは走っていたが、走る元気はなく早歩きとなる。

そして樹林帯が終わると視界が一気に開けて六合目安全指導センターに。

見上げると山頂は・・・見えない。ガスっている。

めずらしくレース中に撮影。息切れで歩くしかなかったので撮ってみました。

ここのエイドではアミノバイタルを1パックもらう。ありがとう味の素さん。(とはいえジェルを持っていたので、結局これは重りとして山頂に運ぶことに。。貧乏症が恨めしい)

さてここからは砂礫のつづら折りが7合目まで続く。所々走れる傾斜は走る。がすぐに歩きに変わる。疲れがたまっているよう。ハムストリング、ふくろはぎもピキピキしだす。

七合目から八合目は溶岩の岩場地帯。途切れることなくランナーがいて、ハイカーの人たちも混ざる。ハイカーの方にはベストルートをランナーたちに譲ってくれるだけでなく声援をいただいたことに感謝。

溶岩地帯のベストルートはランナーたちが連なっているため、空いているルートを積極的に選択して両手両足で登っていく。

いくつもの山小屋を過ぎる本八合目富士山ホテルの関門に到着。

 

八合目通過 03:29:39 381位

 

サブ4達成にはここからゴールまで30分。試走では30分だった。

疲労はたまっているが、まだいけるか。

気持ちを切らさずに登っていく。動けなくなっているランナーを所々みかける。私は体質上、比較的高山病には強いようで多少頭痛がする程度。しかし空気は薄く、ペースを上げると全身が重くなる。苦しい。

九合目通過 3:48:02

九合目から山頂までどれぐらいかかるのかは記憶にない。考えている間があったら進むしかない。

沿道から

サブ4いけるぞ、サブ4いけー

と声がかかる。その声に反応して、

サブ4行きましょー

サブ4行くぞー

と無意識に大声で叫んでいた。

周りのランナー向けて、そして自分に。

叫ぶことで自分を鼓舞していた。

ゴール直下の鳥居へとつづく最後のコーナーを曲がる。

3:58:11

あと2分を切っている。見上げると鳥居は・・・遠い。階段があんなにある。

無理か。来年に持ち越しか。

ここにきて弱気が頭をよぎる。

ふとポケットに手をあてると、娘がつくってくれたお守りに気づく。

そうだ。まだ まだ時間はある。

最後の力を振り絞って階段を上る。鳥居をくぐる。脚が動かない。

ゴールはどこだ。

左に曲がる。

ゴールが見えた。

行ける。走った。

 

Finish 3:59:28 (341位)

 

娘たちよ。父ちゃんは、がんばったぞ。

 

その後、Mさんのゴールを見届けるためFinish地点へ。ハイタッチでランナーを迎える。やりきった顔、つらい顔、笑顔、泣き顔と表情は様々だが、ゴールする皆さん、闘い抜いた皆さんをこうしてを讃えることができてうれしい。

そのときの動画はこちら手持ちのスマホのためみずらくてすみません。

 

カウントダウンで最後の完走ランナーを見届けた後、五合目に向けて下山。山頂ランナーは大変だが、あとは下りだけなので気は楽だ。皆さん走るので砂埃がひどい。マスクを持っていないことを後悔する。

下に降りてくると日差しが強く気温が高くなる。

山頂から45分ほどで五合目到着。

荷物を受け取ったあとバスに乗り、北麗公園へ。

公園は五合目コースの人たちがすでに戻ってきていて賑やか。普段のトレイルレースとは違いブースも多く、富士登山競争が一大イベントであることをうかがわせる。

もらっていた食券で吉田うどんとチキンステーキを食べて一息ついたあと、ふたたびバスで駐車場に戻り帰路についた。

16時半、無事に帰宅。

夏ははじまったばかりだが、今年の夏が終わった。

 

娘が夜なべして作ってくれた完走お守り
山頂コースは5合目まで下山しなければなりません
米粒のようなランナーが続いています
河口湖、山中湖を眺めながら降りていきます
賑やかな五合目。ここからバスが遠い遠い。
バスの中はみなさんまったり
食券+アルファで吉田うどんとチキンステーキをチョイス。うどんに肉を載せて食べました。炭水化物とたんぱく質の同時補給。美味しゅうございました。
これまでがんばってくれた愛用のシューズ。家に帰ってきれいに洗ってあげました。

 

 

 

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