第8回伊豆トレイルジャーニー 7か月後の振り返り

久しぶりの投稿です。もうすでに7カ月も前のレースですが下書きとして保存してあったITJ2017のレポがありました。はじめてのミドルディスタンスは苦しいレースとなりレポを書く気にならなかった、というのが本音です。成長するためには失敗に学ぶのが一番なのですが、苦いレースほどきちんと向き合い振り返る必要がありました。すでに詳細は風化してしまっていますが簡単に振り返ります。

A2仁科峠(43.5㎞)までは5h15m。ここまでは同じくらいのペースの人と連なって走っていたが、隙があれば前に出たりペースが落ちれば抜かれたりとまだまだ前半なのに(無駄な)駆け引き繰り返していた。

その結果A1-91位からA2-76位と順位アップ。しかしA2を出発した時点で脚に力が入らないことに気づく。GarminからRun cadenceを確認すると43㎞以降の登り区間では100~140stepの歩きが多い。元気な前半では登りも歩きはほとんどないため疲労が多く走れない状況がうかがえる。

A2以降のもっともITJらしいセクションである稜線地帯は緩斜面はほぼ歩くことになりA3-81位。

残り15kmは達磨山の登りの後は下り基調であるがペースも同じく下り基調。走れる下りのトレイルもペースを上げることができず、ラストの修善寺の街中も5分半前後が精いっぱいでFinish-92位。

公式リザルトから、サブ10時間のランナーのエイドごとに順位変動を確認するとその時の様子がよくわかる(下図)。左図はW1-Finish、右図はA2-Finishで後半戦にフォーカスした順位変動。
右図は60位くらいまでの上位選手はほぼフラットな順位に見えるが、60位くらいまではネガティブ・スプリットな人が多く見える。

ここをもう少し詳しく見てみた。

A2-FINISHの後半戦で 順位を上げたかどうかを「ネガティブPosition偏差値」を算出してみた。 (平均は0.02094、バラつき(標準偏差)は±28.3位)
A2-FINISHの順位変動がなければ50、順位を上げると50より高く、下がると低い値となる。
それによると私は順位を12落としているため45.8ポイント。学生時代の苦い思いが蘇る・・・。

その偏差値を散布図で確認したものが以下。傾向として上位60位くらいまでは偏差値50を中心にバラつきは少ないが、60位以降はバラつきが大きく負の相関の傾向が見える。上位60位くらいまでは安定したパフォーマンスで走り切れる傾向があり、それ以降はネガティブ・スプリットで順位を大幅に上げる選手もいれば、大きく崩れて順位を落とす選手も多く、どちらかといえば順位を落とす選手のほうが多い様子。私もその一人で前半突っ込みすぎて後半ゾンビになった一人。

ちなみに最大最小値を見てみると、
・85.7ポイントの選手は、A2-190位からFinish-89位
・-3.7ポイントの選手は、A2-23位からFinish-175位
となっていた。101人抜き・・・。やってみたい。

今までのレースは40Km前後だったため、そこまでは走れるがその先の距離に対しての経験や耐性がないことを痛感。ロング・ディスタンスになるほど自分に向きあい、いかにペースをコントロールできるかが課題である。

以下は次に出場するときのためのメモ。

■前日までのメモ
11月の甲州アルプスレース後の山練は3回。
・11/20 ITJコースを初試走。A1こがね橋からゴールまで(Total8:44 Moving7:37、56.7km 2,633mD+)
修善寺駅までバイクで1.5h、路線バスで河津七滝温泉(大滝入口バス停)へ1時間ちょっと、A1まで3km程度。
仁科峠の稜線は西風が強く寒いためパーカーと手袋を装着。達磨山からの夕焼けと富士山にうっとり。思ったより時間がかかり、最後の林道はヘッドライト装着して一人心細くナイトラン。ゴール地点はただの駐車場なのでそそくさと修善寺駅までラン。帰りのバイクは寒かった。
・11/23 大倉尾根から塔の岳、丹沢山ピストン(Total4:07 Moving3:28 19.51km 1,617mD+)
・12/2 大山(Total 1:48 Moving 1:40 8.17km 984mD+)

11月~レース前日まで練習は、11/1~12/8のトータル356km 獲得標高11,497mなので、獲得標高/距離=3.3%。
(11月:312km 獲得標高10,319m、12/1~12/8:54km 獲得標高1,178m)
ちなみに鏑木メソッドではITJをターゲットとした場合、練習における目標%は累積標高4,408m/71.7km=6.1%。
・・・ぜんぜん足りません。356kmで6.1%というと獲得標高21,716m。毎日600m弱登らないといけなかったか。。

■装備
ITJは前日受付時に荷物チェックがあるため、チェックリストをもとに漏れがないように準備。
・天気は晴れ。レインパンツは持たず。上はアンダーとロングT、下はロングタイツと短パン。最近レースを生脚で走っていないなぁ。
・風対策で半そでパーカー。あとはキャップとゴム手袋。

■補給
・フラスコ2本に粉飴+クエン酸の自作ジェル250g=960kcal。→エイドの粉飴ジェルを捕食したので1本は未利用。
・固形物はチョコバー3本+カロリーメイト1袋持つも、エイド充実ですべて未使用。
・W1・・・スルー。
・A1 ・・・桜餅3個。あまじょっぱくて最高に美味。粉飴ジェル3本もらう。
・A2・・・塩かつおうどん3杯、アンパン3個、スポドリ500ml、粉飴ジェル3本もらってアウト。
・A3・・・いのしし汁3杯、バナナ、オレンジ、スポドリ500ml、粉飴ジェル3本もらってアウト。

今まではエイドの給食はその場で食べなければいけないと思っていたが、どなたかのブログで「エイドのパンを袋に入れて走った」というのを読み「おお、お持ち帰りしてもいいのか!」という新たな気づきが。で、今回はパンは持ち帰らなかったが粉飴ジェルを毎回ポケットに詰めて道中でいただいた。(おかげでザックはいつまでたっても軽量化しなかったが)
水の消費は少なく、トータルで1リットルちょっと。

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